界面活性剤には、コロイド分散の安定化(例えば洗剤)、腐食抑制、潤滑など多くの重要な産業応用があります。表面における規則的なコロイド構造やミセルの形成は、ナノ構造作製のテンプレートとして大変興味深く、固液界面における挙動を十分に理解するためにも重要な要素です。超高速原子間力顕微鏡(AFM)の画期的な進歩により、界面活性剤のミセルについて、高分解能かつ超高速でイメージングが初めて可能になりました。アサイラム・リサーチの新しいアプリケーションノート“超高速AFMが拓く、界面活性剤の固液界面における挙動に関する研究の新しい可能性”にて、取得されたさまざまな観察結果を紹介しています。ここでは、一般的に用いられている界面活性剤CTABに対してアサイラム・リサーチの Cypher VRS 超高速 AFMを適用しましたが、その際に用いた材料・手法の詳細や取得された動画を示しています。アプリケーションノートはこちらよりダウンロードできます。 |

図は5.8フレーム/秒(1フレーム当たり173 ms)でキャプチャーした動画の中の1フレームが示されています。HOPG表面上のCTABヘミミセルの列および、ドメイン境界の配向が明確に見えています。ここでは、タッピングモードの位相データが、最適なコントラストで表示されています。こちらよりフル動画をご覧いただけます。
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