過去10年間に、原子間力顕微鏡(AFM)は、太陽電池材料のナノスケール形態の解明からその特性評価において、有益な手法になってきました。しかし、これらの材料の光応答をAFMでキャラクタライズするには、ユーザーである研究者側で外部機器への接続など多くのカスタムを必要としていました。このような測定をよりシンプルなものにするため、弊社アサイラム・リサーチ事業部は、MFP-3D Infinity™ AFM用の新しい光起電計測(PV)オプションを発表しました。PVオプションは、サンプルサイズや光源に対して優れた拡張性を有しながら、ユーザーのカスタムなしでも光起電力計測を可能にします。このオプションを組み込むことにより、高分解能イメージングや、コンダクティブAFM(CAFM)や電気力顕微鏡(EFM)、ケルビンプローブフォース顕微鏡(KPFM)といった先進的な電気特性評価技術を理想的に組み合わせることを可能にしています。これらのモードは、光電流および、不均一界面や粒界、相分離ドメインによって生じる効果といった関連する光応答を調べるために重要です。
詳細はwww.oxford-instruments.jp/PVOptionをご覧ください。
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インジウムスズ酸化物(ITO, indium tin oxide)上のCdSeの3次元形状像上に重ねた電流像です。+1VのバイアスをかけてコンダクティブAFMで取得しました。スキャン中に光起電力計測オプションを使用して、スキャンエリアの中央に強度0.9 W/cm²の光を照射し、生じた光電流を測定しました。スキャンサイズは2µm。 |