光アクセスつき3/3/3 Tベクトル回転マグネットシステム

このカスタム設計ベクトル回転マグネットシステムは、通常のベクトル回転マグネットの構造とは異なります。一般的なマグネットでは、一つのソレノイドコイルと、一つあるいは二つのスプリットペアコイルが付いているという構成となりますが、本製品は、三つの直行するスプリットペアマグネットコイルが付いているという点が特長となっています。これは、1.5K-300Kにおけるストレートスルーな水平(x、y)方向の光アクセスと垂直z軸方向のサンプルアクセスとサンプルローディングを提供します。


明らかに"低い"磁場であるにもかかわらず、マグネットの設計は平凡なものではありません。それは、異なるベクトルの組み合わせによるコイル間の大きなねじり力が働くためです。慎重な三次元応力解析によって、マグネットが球面上360度全方位について、最大3Tの任意の磁場ベクトルを実現できる設計を作り出すことに成功しました。

コンパクトな配置でマグネットに装着できるよう、z軸、y軸、x軸のコイルペアは、下図のように互いの内部にネストされています。各コイルペアは、独自の永続モードスイッチが装着されています。

本クライオスタットは、光学およびビームライン測定用のOxford Instruments社低損失デザインを取り入れています。ビーム経路内の光学素子の数を減らすために、放射シールドには窓がないのですが、凹角ボアチューブが取り付けられており、放射による熱負荷を減らします。このクライオスタットのデザインは、蒸発のないヘリウム再凝縮システムとしても提供されています。