ラザフォード・アップルトン研究所は、二つの再凝縮中性子散乱マグネットを購入されました。一方は広角9Tマグネット、もう一方は4.2K、14Tマグネットです。これらのマグネットはISISのターゲットステーションであるLTE、MERLIN、WISHにて利用されています。

再凝縮システムを持つことにより、私たちはかなりのヘリウムコスト、健康と安全に関する問題を防ぐことができています。また、均一な温度分布を得ることができ、最適なマグネット性能の発揮を手助けしてくれます。これらのマグネットにより、様々な研究分野、例えば、高温超電導、量子マグネット、スピントロニクス材料、スピンフラストレーション系、重い電子、ナノ磁性材料や、最近発見された鉄系高温超電導体のような分野で、中性子散乱実験用の高磁場サンプル環境をユーザーに提供できるはずです”

ILL(グルノーブル、ラウエランジュバン研究所)三軸分光器用10T非対称スプリットペアコイルマグネットを手に入れました。ILLの先端中性子環境チームのリーダーであるDr Eddy Lelièvre-Bernaは以下のようにコメントしています:"この新しいデザインでは、大幅にヘリウム蒸発量を削減しつつ、超電導コイルは液体ヘリウム槽内で確実に低温維持されています。ドライシステムと比較して、室温ボアがないため、試料空間がはるかに大きいという利点があります。また、ビーム線上の材料を減らし、不要な中性子吸収を避けて、中性子が検出器に散乱されるようにしています。本装置とともに、私たちは本当に大きな前進を得ました。本マグネットを用いて調査せねばならないトピックには、マルチフェロイック、量子相転移、単分子マグネット励起等が挙げられます。私たちは、本マグネットに大変満足しており、将来のハードディスクとなり得る磁気基盤の研究を行うために、もう一台マグネットを注文することを決定いたしました。