オックスフォード・インストゥルメンツ株式会社・アサイラム リサーチ事業部が原子間力顕微鏡のイメージングおよびナノメカニクスのためのblueDrive™ フォトサーマル励振法を発表いたしました
2013年11月22日

カルサイト上の単一点欠陥のイメージ。水中でblueDriveを使用してとりました。40×40nm、スキャン速度8Hz。
Cypherではこうした真の原子像イメージはルーチンでとることができます。
blueDriveフォトサーマル励振は、大気中および液中の両方で理想的なドライブ応答を作り出します。ここで示す微小の高周波数カンチレバーの応答は、blueDriveを使用して測定しました。大気中および液中の両方において、blueDriveの応答は予想される調和振動子の応答にほぼ完全に一致しています。

2013年11月20日 - オックスフォード・インストゥルメンツ社 アサイラム リサーチ事業部は、アサイラムのCypher™専用のオプション、blueDrive™ フォトサーマル励振を発表しました。blueDriveはタッピングモードを非常にシンプルにし、かつ信じがたいほどの安定性と、驚異的な正確さを与える技術です。blueDriveは従来の圧電音響励振メカニズムに取って代わるもので、ブルーレーザーを利用して、AFMカンチレバーを光熱的に励振します。その結果、大気中および液中で理想的なカンチレバードライブ応答を示し、タッピングモード・イメージングで、顕著な特性と使い易さを提供します。

アサイラム リサーチのマーケティングディレクターであるベン・オーラーは次のように述べています。「タッピングモードはその性能や多用途性から、AFMの世界では断然有利な選択肢であることは誰もが認めるところです。blueDriveはタッピングモード・AFMイメージングを改めてつくり直すことで、タッピングモードをよりシンプルなものにし、その安定性も増大でき、さらによりいっそうの定量化を図ることができました。」「このような利点は、大気中および液中における形状イメージングから、粘弾性特性の定量的なナノメカニカルマッピングにわたるマッピングモード全体の範囲にまで及んでいます。」

「タッピングモードにおけるカンチレバーの応答は、保存および散逸の両方の探針-サンプル相互作用に対する非常に高感度で豊かな物差しを提供しています。」とアサイラム リサーチのCEOで共同創設者であるジェイソン・クリーブランドは説明し、「これと同等の深い情報はフォースマッピングのテクニックでは決して得ることはできません。だから他社のようにタッピングモードを諦めてしまうよりはむしろ、アサイラムではblueDriveを開発し、タッピングモード・イメージングをより簡単なものにし、さらに安定性を増すようにしました。blueDriveはまた、ロスタンジェント・イメージングや、AM-FMおよびコンタクト共振粘弾性マッピングモードといったNanomechPro™ツールキットの中の多数のツールを強化することができ、それによってさらにロバストかつ正確なものにしました。」

フォトサーマル・カンチレバー励振は、当時、新しく開発された周波数変調(FM; frequency-modulation)イメージング・テクニックで必要なクリーンでリニアなドライブ応答を得るために、1990年代の初期に初めて登場しました。その頃以来、AFMの製造メーカーは、すべてのACモードあるいはタッピングモードテクニックにおける圧電音響励振によるドライブ応答の限界をますます認識し始めてきました。いわゆる”直接ドライブ”による圧電音響や磁気ドライブ(iDrive™など)といったさまざまな試みが解決策として出されました。最近になって、タッピングモードを止めると言い出しているところも出てきました。アサイラム リサーチはフォトサーマル励振の潜在能力の高さに気付き、タッピングモード・イメージングを劇的に改善しました。Cypher AFMのなかにフレキシブルな、モジュール構造の光学パスを作りこむことにより、この機能を商業的に初めて提供することを実現しました。

blueDriveはアサイラム リサーチのCypher S およびCypher ES AFMのみでご利用いただけ、形状イメージング、位相イメージング、電気力顕微鏡(EFM; electric force microscopy)、ケルビンプローブフォース顕微鏡(KPFM; Kelvin probe force microscopyまたは表面電位イメージング)、磁気力顕微鏡(MFM; magnetic force microscopy)、およびAM-FMモードやコンタクト共振粘弾性マッピングモードを含む、大気中および液中におけるタッピングモードテクニックのフルレンジで互換性があります。blueDriveではタッピングモードのセットアップが非常に容易に行えます。これはCypherのSpotOn™と呼ぶクリックだけでレーザのアライメントができる機能と連動しており、カンチレバーチューンの不確実性が無くなった分、理想的なドライブ応答が得られます。また、レーザーパワーの調整が可能で、大気中および液中におけるプローブへの最適なドライブパワーを設定することにより、温度に敏感なサンプルに対しても全く問題がありません。

詳しくは http://www.AsylumResearch.com/blueDrive をご覧いただくか、製品に関するお問い合わせの場合は、sales.asylum.jp@oxinst.com  までご連絡ください。

以上

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布川 雅子
マーケティング・コミュニケーションズ・マネージャー
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オックスフォード・インストゥルメンツ社について

オックスフォード・インストゥルメンツ社は、研究及び産業用アプリケーションに焦点を当てたハイテクツールやシステムを設計、供給、サポートしています。当社の製品は、高度な技術が必要な基礎物理の研究分野にソリューションを提供し、ナノテクノロジーにおける商用アプリケーションへの橋渡しに貢献しています。当社は、50年以上にわたりイノベーションを続け、成長と成功を得てきました。タイムリーかつ、顧客の要望を捉えた製品を、市場に投入することによって、これらのアイデアをうまく商用化するという成果をもたらしています。

元々、50年以上前にオックスフォード大学の研究所から端を発したベンチャー企業である、オックスフォード・インストゥルメンツ社は、世界中に2000人以上のスタッフを抱えるグローバル企業になり、FTSE250 INDEXとしてロンドン証券取引所(OXIG)に上場しており、研究及び産業分野のための新世代ツールとシステムのリーディングプロバイダーです。

当社は、低温、高磁場、超高真空環境、核磁気共鳴、X線、電子・光学計測、さらには先進的な膜成長・成膜及びエッチングプロセスなどの分野でコア技術を結集させています。

オックスフォード・インストゥルメンツ社は、科学技術を通じて、責任ある開発と本質を追求することを目指しています。当社の専門知識を有した製品とアイデアは、エネルギー、環境、セキュリティ、健康など地球規模の問題の取り組みに使われています。